コロニーの根幹設定
コロンシリーズの世界=コロニーの根幹設定です。
コロニスト(和名:暦史家)
アダムとイヴの直系の子孫を中心とした集団。
(コロニーにおける地球では、アダムとイヴの子孫と動物から進化した人類の二種類がいる)
ほとんどが強いイデアル・ジーン(特殊能力を使用可能な遺伝子)を持つ。
実在世界の物語を記録しつつ、歴史の裏で人類を存続させるためにコントロールしている。
- 偶発性コロニスト
アダム直系の子孫ではないが、イデアル・ジーンを偶発的に持った人間。
※コロニスト(入植者)という言葉は、「イデアという別次元からの入植者の末裔」という意味合い。
コロニー(入植地)も同様に、「イデアに住むものの入植地」という意味がある。
コロンシリーズ(和名:暦史書)
実在世界の物語を記録した書籍群。
ユダヤ戦争を機にコロニストによって書き始められるが、当初は詩編のようなものしかなかった。
後に書籍としてまとめられる。
暦史書管理機構/Colon Series Organization
西暦が算出された六世紀頃発足。
コロニストが遺した詩編を「名詞:西暦」というタイトルで書籍(コロンシリーズ)化し始める。
2000年代初頭時点ではコロンシリーズの選出や管理、偶発性コロニストの保護を主に行っている。
コロニストの中でも一部にしか知られていないが、イデアへの干渉と思われる事件(異能力の痕跡)を処理する部門がある。(暦史書管理機構:異能処理班)
十二使徒
暦史書管理機構の実権を握り、エーフェス(コロンシリーズの世界の神)の存在を知るものたち。
世界中の十二の名家の当主で構成されている。
十二使徒以外にも有力な家系は存在しており、入れ替わることもある。
アダムズ家(アメリカ)
有栖川家(日本)
ボナパルト家(フランス)
ハプスブルク家(スイス)
ブロード家(ドイツ)
ジブリール家(イスラエル)
張家(中国)
レオナルド家(イタリア)
ヴァシレフスキー家(ロシア)
ディアラ家(アフリカ)
シュタイン家(無国籍)
ラスリウネスク家(イーデン)
エーフェス
コロンシリーズの世界(コロニー)の神。
原初の心。宇宙誕生以前の無から生まれた、生まれたいという心。
ヘブライ語で0という意味。
・心の世界であるイデアを作る。
・イデアで沢山の心の原型を生み出し、無を正と負に分けることで心の器となる実在の世界を作る。
・イデアを介して実在世界に干渉し、今の宇宙の形を創る。
・心を器へと移し、人間として生活している。(アダム、イエス・キリスト、コロニストの家系など)
例えるなら、一次元(エーフェス)→二次元(イデア)→三次元(コロニー)
作中でアダム直系の家系に伝わるおとぎ話→イデアのエーフェス
エーフェスやイデアに関する情報は、作中では暦史書管理機構の上層部や一部の家系だけが知る情報です。
そのため、以下のほとんどの情報は「作中ではあまり語られることのない裏設定」としてご覧ください。
※具体的には、十二使徒(とその家系)、理事会、情報部、人事部、異能対策室の人間が知っています。
下記暦史書管理機構の組織図をご覧ください。
また、以下の設定の単語は自由に置き換えが可能です。
例:ジーニアス→超能力者、イデア→霊界などなど
ここにあるのはあくまで根幹の設定であり、物語に合わせて柔軟な発想でお使いください。
イデア
万物は心を持っていて、その心が活動する精神世界がイデア。
実在(物質)をハードウェアとするとイデア(心)はソフトウェア。
本来は形のないエネルギーのような場だが、実在の世界を再現して投影されている。
すべてのものが理想的な形をしている。(参考:プラトンのイデア論)
さらに詳しい設定・裏話はこちら→イデアについて
以下、異能力バトルものを書く際の参考に
イデアル・ジーンを持つ者(コロニスト=アダムとイヴの末裔の家系、偶発性コロニスト)のみ、イデアに干渉することができる。
干渉する力は、イデアル・ジーンのオリジナルであるアダムの塩基配列に近ければ近いほど強くなる。
2000年代初頭の時点でイデアル・ジーンは世界中に拡散しているため、かなりの人が弱い力を持つ。
- イデアへの干渉
イデアに干渉することで、実在を超能力的に操ることができる。
・実在(A)→実在(A) : 実在の世界で(A)を動かすと、(A)が動く。
・実在(A)→イデア(A´) : 実在の世界で(A)を動かすと、イデアの(A´)の心も一緒に動く。
・イデア(A´)→実在(A) : イデアの世界で(A´)の心を動かすと、実在の(A)も一緒に動く。
イデアへの干渉は夢を通じて行う。
(副交感神経が優位である必要があり、興奮状態では能力が使えない場合がある)
夜に見る夢でも可能だが、強いジーンを持つ者は白昼夢によって能動的に干渉可能。
ただし、能動的に干渉するためには、その心をよく理解している必要がある。
(専門的な知識や、その心に対する特別な感情が必要)
また、基本的に人の心だけはイデアを介して読むことも、コントロールすることもできない。(他人の心を完全に理解することはできないという意味で)
※あくまでイデアを介しての話であり、その人の経験や知識によって、心を読んだり操ったりする人間はいる。
※人の肉体の動作を読むことは可能。
※人の肉体を操作することも可能だが、かなり強いジーンが必要な上、操った人物の心に異常をきたす可能性がある。
例)
・水の心に干渉する能力を持つ者は水を操ることができるが、重いので大量に動かすのは難しい。また、干渉の際に発生するエネルギーで水が高温になる。(溺れた経験がある)
・火の心に干渉する能力を持つ者は火を操ることができる。軽いのでかなり自由が利く上、エネルギーも発生しづらい。半面、コントロールが難しい。(火事の経験がある)
・イデアの心の動きから未来を予測することで、予言のようなこともできる。
弱いジーンでも可能だが、その人の洞察力次第になる。
このように、ものによって干渉する際のデメリットがあることを意識して異能力を作る。
※エーフェスが作中でガラスを動かした際に膨大なエネルギーが発生していたが、あれはエーフェスの力が強すぎるため。普通はもう少しスマートに使える。
- イデアへの干渉の代償
イデアへの干渉は夢を通じて行うが、過剰な干渉によって段階的な代償が存在する。
第一段階:疲れて眠くなる。
第二段階:意識レベル低下(気を失うなど)。
第三段階:心が完全にイデアへと持っていかれてしまい、死亡と同じ扱いに。
- イデア粒子
物質Aに対して心Aがあるが、物質Aを構成するのが素粒子であるように、心Aを構成する粒子も存在する。
これを“イデア粒子”と呼ぶ。
イデア粒子はイデア粒子のみが活動できる相(=イデア)を持っている。
イデア粒子が動くと、対応して重なっている素粒子も動く。
イデア粒子は群を成すことで属性を持つが、崩壊すれば意味を成さなくなる。
実体を持つ心は実体を破壊しただけでは崩壊せず、心を直接破壊することで崩壊する。
→イデア粒子密度
イデア粒子の密度が高ければ高いほど心の情報量が多い。
職人技による芸術品が人を感動させるのは心が籠っている=イデア粒子密度が高いため。
→イデア結合値
イデア粒子の結びつきが堅いほど、その心は強くなる。
単純な意思の強さでもあり、イデアを介して心を攻撃された際の防御力ともなる。
イデアル・ジーン
アダムがオリジナルである遺伝子(塩基配列)。
アダムの子孫であるコロニストに色濃く受け継がれている。
イデアへ干渉する力を持っている。
オリジナルに近ければ近いほど強い力を持つ。
ジーニアス
イデアル・ジーンを持ち、イデアへ干渉することが可能な人間。
- 2000年代初頭時点での暦史書管理機構が把握しているジーニアスの数の目安
(あくまで目安であり、記載された人数より多いことも少ないこともあります)
イデアル・ジーンの強さ(純度)=アイをi1~i8に分類。
目安としてジーンの強さも考えてみましたが、異論があれば追記します!
アイ:人数
i1:ほぼ全人類=たまにイデアを夢に見る程度の干渉能力。
i2:18,750=アダム直系の家系はi2以上。夢や白昼夢でイデアを頻繁に見る。偶発性コロニストもi2が多い。
i3:3,750=直系の家系の中でもさらに強い干渉能力を持つ。睡眠時に無意識に小さなものを動かしたりする。
i4:750=能動的にイデアに干渉可能なジーン。しかしその力はあまり強くないため、干渉の規模は小さい。
i5:150=能動的に大きくイデアに干渉可能。異能バトルに登場できるレベル。
i6:30=能動的にイデアに干渉可能。強力な干渉能力を持つ。ほとんどが異能処理班に所属。
i7:12=現代の十二使徒。エーフェスの存在を知る12人。暦史書管理機構の実権を握る。
i8:エーフェスの器=神に等しい干渉能力を持つ。規格外の干渉能力のため、あまり細かい干渉はできない。
干渉深度(ステージ)
単純なジーンの強さとは別の、イデアに干渉する技術(スキル)や知識の尺度。
先天的な能力の強さに関わるイデアル・ジーンとは違い、後天的に訓練で鍛えることができる。
第1干渉深度(i1以上で浸入可能)
初期:イデアルジーンを持っているが何も影響を及ぼしていない。
中期:無意識的にコロンシリーズを書くことがある。
後期:意識的にコロンシリーズ(それがコロンシリーズであるとは思っていない場合も含む)を書こうとする。
第2干渉深度(i2以上で浸入可能)
初期:イデアの観測を無意識的に行う。(微妙に目や耳が良くなる、勘が鋭くなる)
中期:予知夢を見ることがある。
後期:意識的にイデアの観測を行うことが出来る。
第3干渉深度(i3以上で浸入可能)
初期:無意識的にイデアへの干渉を行うことが出来る。
中期:半意識的にイデアへの干渉が出来る。
後期:意識的にイデアへの干渉が出来る。
第4干渉深度(i4以上で浸入可能)
初期:特定のものへの干渉が明確に違いを見せる。(能力の発現)。
中期:干渉した物体を動かす以外の操作が出来る。(鉄を曲げる等)
後期:干渉した物体ではあり得ない操作が出来る。
第5干渉深度(i5以上で浸入可能)
初期:他人のイデアへの干渉、観測を観測出来る。
中期:他人のイデアへの干渉に干渉出来る。
後期:他人のイデアへの観測に干渉出来る
第6干渉深度(i7以上の能力者が浸入していることを確認)
初期:イデアという物を理解する。
中期:物質の創造、消滅を操れる。
後期:イデアにいる天使の観測が出来る。(事実であるのかは不明)
第7干渉深度(思考実験により存在の可能性があるとされる)
・天使との会話が出来る?
・死者との会話が出来る?
・別の世界を見れる?
・神の存在を認知出来る?
第8干渉深度(i8以上=エーフェスの力)
・世界の創造、消滅。
エデン
イデアと実在の世界を繋ぐ場所。
死後、人の心が行く場所。
ケルビムが管理をしており、死後再度実在として生まれ変わるか、イデアで暮らすかを選ぶ。
一種の転生システム。
生命の実と知恵の実
生命の実:
人が生まれると同時にエデンに植えられた木があり、その実に記憶が蓄積される。
死後この実を食べると、記憶を保持したまま永遠にイデアで生活することになる。
知恵の実:
正と負を併せ持つことを意思表示するための実。
死後この実を食べると、心が種のような状態にまで還元され、実在の誰かの心に継承される。
心を継承した人間のジーンが強いと、ある程度の記憶も継承される。
どちらもエデンに存在する実だが、実在するわけではなく、意思表示を確認するための単なるアイコンでしかない。
天使とその役割
・上位三隊
セラフィム(熾天使):イデア全体を守護している
ケルビム(智天使):エデンを守り、死者を導く(転生を行う)
ソロネ(座天使):月と太陽の運行に干渉し、太陽系や地球を人間が住みよいように維持している
また、イデアに残ることを選択した心も天使と同じ扱いとなる。
天使は基本的にイデアから実在の持つ心を見守っている。
時々実在に干渉(ポルターガイスト、幽霊など)する。
160425追記(志室の思いつきのため、異論があれば変更します)
イデアのアーカイヴ
塔の内部のような空間。
コロンシリーズを含む、地球で生まれたすべての創作物が収められている。
(参考:アカシックレコード)
地球以外の星
エーフェスが与えた力によって崩壊した星が存在する。
かなり自由度の高いストーリー、設定が考えられる。
知識を与えた星:科学技術の発展により、逆に科学に支配されて崩壊。(ハードSF系)
力を与えられた星:すべての人類がエーフェスに匹敵する力を持っており、異能力者たちの戦いによって崩壊。(ファンタジー系)
また、生き残りがいる場合もあり、地球で死後別の星の人類として転生することも可能。(異世界転生系)
オリジナルの星を考えることも可能。
アハートゥ
エーフェスが最初に生み出した人間と、その心。
ヘブライ語で1という意味。
幾度となく生まれ変わりながら、エーフェスとともに実在の世界を創ってきた。
心を器へと移し、人間として生活している。(創世記のイヴ、マグダラのマリア、EVE:2108のイヴなど)
記憶は継続していない。
- 最終更新:2018-04-08 23:51:07