LUNA:2016 -A PIECE(S) OF A JUVENILE-


あらすじ

 高校生の少年那倉陽太。ある日彼の目の前に気を失った裸の少女が出現する。彼女の名はLUNA。異星で人そっくりに作られた兵器であり、廃棄される所を必死に逃げてきたという。陽太と出会い「人になる」という願望を持ったルナ。これは、そんな彼女が「生きた」記録である。

キャラクター

主要人物

那倉陽太
 高校一年生。ある日異星から逃げてきたルナ達と出会い、彼女に一目惚れする。彼女が人になる事を支える事を決意し、自宅に住まわせる。
 父は幼い頃に病死しており、以後母子家庭で育つ。思春期真っ只中であるため作中では下心が度々見られるが、いざルナと同じ布団で寝る事になると恥ずかしがる一面も見せていた。
 最終話では人工知能に興味を持った事を明かし、将来の夢を語った。

LUNA
 異星から逃げてきた兵器の少女(厳密に言うと人ではない)で、戦争を終わらせるために人そっくりに作られたヒューマノイド・ウェポン。水色の髪に青い瞳が特徴。地球には無い特殊な物質で作られており、あらゆる兵装を体内に持っている。作中では刃や機関銃、ミサイルなどが登場した。また背中からは歪な翼も出せ、飛行も可能。あくまでもプログラムで作動する兵器であり生命体ではないのだが、臓器もあれば血液も通っているらしい。
 実は「コロンシリーズ」という兵器の一体であり、SOLという後継機とペアで開発された。
 スタイルがよく、特に胸が大きい。

その他

古川珠希
 陽太の幼馴染みで近所に住んでいる少女。彼に好意を持っており初めはルナを毛嫌いしていたが、やがて打ち解ける。
 最終話ではルナの死を悼み涙を流していた。

東城剣
 陽太の親友。眼鏡をかけた知性的な出で立ちで、成績は小中学校を通してトップクラスであった。常に冷静で、客観的に物事を判断して行動する。
 最終話では偶発性コロニストとして目覚めた様な事を仄めかせている。

ガルダ
 ルナと共に地球に逃げてきた鳥型のメカ。あからさまな機械音声で喋る。彼女の戦場でのサポート役を務めており、いざという時はその機能を停止させる事も出来る。彼女のソルとの融合を解除させる途中で彼に握り潰され爆散の最期を遂げた。余談ではあるが、そのシーンは作者のお気に入りとの事。

SOL
 コロンシリーズのもう一体で、褐色の肌と赤い瞳を持つ少年。数多の戦場で活躍し戦う事が嫌になったルナとは対照的に、戦争の末期に完成したため闘争本能が高く血に飢えている。カミヤ達の艦に忍び込み地球にやって来た。ルナと不完全ながらも融合を果たすが、内部からの彼女の「核」爆発により大きな損傷を負い、機能を停止した。その後の行く末はわかっていない。
 ;SOL
  ルナとソルが不完全融合した状態。「セミコロン・ソル」と読む。本来ならば意識はルナと共有するはずなのだが、一方的に無理矢理融合したためソルだけが表面に意識を持っている状態。姿は普段のソルと変わらないが、髪の色はルナの水色、肌は黄色、左の瞳は髪同様ルナの青色になっている。
 COLON
  ルナとソルが完全に融合した究極兵器。核物質も体内で生成する事が出来る。作中では融合は失敗に終わったため、登場する事は無かった。

カミヤ
 ルナを追ってきた軍人。階級は大佐。年齢は三十代半ばから四十代前半と思われ、銀髪で無精ひげを蓄えている。身を呈して彼を救ったルナに彼女に殺された姉の姿を重ね、命令を無視し彼女を見逃した。

千石谷
 センゴクエレクトロニクス社長。裏で軍事産業に手を出しており、ソルと取り引きを交わし彼に戦場を提供する代わりにその体を社員に研究させていた。テロを企んでいたとして逮捕される。

香具山
 センゴクエレクトロニクス社員。ソルの事件後は彼の体内から取り出した「黒い箱(ブラック・ボックス)」を持ち逃げしたまま行方をくらました。

陽太の母
 中小企業のメーカーで一般事務の仕事に就いている。作中では語られていないが、実は初対面の際にルナの正体を彼女自身から聞かされており、その事を陽太には黙っていた。

リョウスケ
 ルナが働いていた喫茶店の店長夫妻の息子。大学生。彼女がいるらしい。

  • 最終更新:2017-09-26 00:07:22

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